2009年12月29日火曜日

本の話

今日はホンの「本の話」です。

芥川龍之介のクモの糸は、ほとんどの日本人が知っているストーリーでしょう。 クモを踏みつぶさなかった極悪人を、お釈迦様がクモの糸をたらして、血の池から救ってあげようとする例の有名な話です。

ところがです。

これとそっくりな話が出てくる小説が外国にあります。知っている人も多いかも知れませんが、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」という、世界をまたにかけたベストセラー本です。
こちらは、クモの糸のかわりにネギを使っています。もちろんお釈迦様は登場しませんが、 内容がほぼ一緒なので、はてどちらが先かいな、と思ってネットで調べたのです。

クモの糸1918年(大正7年)
カラマーゾフの兄弟 1879年(明治13年)

とありました。
これで軍配が上がったような気がしますが、本当のところは分かりません。
ただ芥川竜之介は古典を脚色した作品が多いようです。
ちなみに太宰治もシェクスピアのハムレットなんかを面白おかしく書いていますが、その「ハムレット」も古い民話をシェクスピアが戯曲化したものだそうです。

きっと音楽などの世界でも、こんな類の名曲がいっぱいあるのでしょうね。

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